RA.644 Leon Vynehall

  • Published
    1 Oct 2018
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    212 MB
  • Length
    01:32:32
  • 2018年の注目アーティストによる、ダンスフロア仕様の紆余曲折
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  • UKのプロデューサーLeon Vynehallが今年6月にNinja TuneからリリースしたファーストLP『Nothing Is Still』は、彼のキャリアにおける創造性の極致を示す作品となった。このアルバムは音的にもコンセプト的にも意欲的であり、10ピースのストリングセクションや、サックス奏者、ピアニストをフィーチャー。彼の初期シングルやEPが音楽的才能に満ち溢れていたことからも、この取り組みは当然とも言える試みだった。また、1960年代にUKからニューヨークへ移り住んだ祖父母のジャーニーにインスパイアされた『Nothing Is Still』のストーリーは、Max Sztyberが執筆した短編小説と、Young Replicant監督による数本のエレガントなショートフィルムによって、さらに豊かものとなった。Ryan Keelingがこのアルバムレビューの中で綴ったように、「Vynehallはダンスミュージックのプロデューサーというレッテルから脱却し、ただ自分自身を表現するミュージシャンとなった」。その後、『Nothing Is Still』のツアーが開催され、7月のロンドンHackney Showroomでの3公演はチケットが完売。先週末にはニューヨークのThe Kitchenでも3公演を終えたばかりだ。 今回のRAポッドキャストで、Vynehallはダンスフロアに戻ってきた––ただし、彼のやり方で、だ。「あれこれやってみながらも、もう少しだけダンスフロアに向けた何かをやりたかった」と、彼は語る。「1つのスタイルにずっと拘るっていうのはできないんだ。僕は飽きっぽいし、リスナーだってそうだと思う」。アンビエント、ダブ、ハウス、テクノの間を行き来しながら、魅惑的なグルーヴとキャッチーなフックを織り交ぜ、丁寧に組み立てられたこの90分のトリップは、Vynehallがクラブの中と外の両サイドにおいて、人の心をガッチリと掴んで離さないアーティストだということを思い出させてくれる。