- テクノ/インダストリアル/EBM。
- Robert HoodからRicardo Villalobos、そしてRegis––アーティストたちがインスピレーションを求め、そのフォームの先を思い描いた時、テクノはより豊かな音楽になる。それを、Hayden Payneの作るテクノにも感じることができるはずだ。ニューヨーク出身、ベルリン在住のアーティストである彼は、ジャンルの境界の狭間に自身のクリエイティブな空間を作り上げている。PayneによるプロジェクトPhase Fatale名義は、主に1980年代に作られた音楽、特にポストパンクやインダストリアル、EBMに影響を受けている。彼が少年時代よりこれらのスタイルに夢中になっていたという事実は、Jealous GodやUntertonからリリースされた最近の作品にも表れている。「こういう音楽とテクノの間に繋がりがあるのは間違いない」と、Payneは語る。「テクノのサウンドに直接影響を与えている部分がたくさんあるんだ」。そして、かつてバンド(Dream Affair、Frank、Anasazi) のメンバーとして活動していた経験もまた、彼のテクノに意志の強さを加えており、今週Dominick Fernow主宰のHospital Productionsから発表されたアルバム『Redeemer』を聴くと、それが明らかに感じられる。クランチーなドラム、野太いシンセ、突き刺さるようなノイズに溢れているほか、Payneの苦しそうな声がトラックの陰に忍び寄る。
いずれにせよ、PayneのRAポッドキャストは、アルバムと最高に合う内容だ。この70分間の熾烈なセッションを聴けば、彼が世界のベストクラブの数々への出演を次々と果たしている理由がきっと分かるだろう。
TracklistHaus Arafna - Pain To Love [You Never Made A Sacrifice]
Mønic - Regret Was Never So Sure (Regis Version)
Talker - Battle Standard
Vatican Shadow - Crown Prince Hamza
Blush Response - Tryptamine
Zanias - To The Core (Unhuman Remix)
Sarin - A.C.S.
Broken English Club - Breaking The Flesh
Desroi - Indifferent (Phase Fatale Remix)
Rrose - Waterfall
Xhin - Heed
Alessandro Adriani - Harvest
Esplendor Geométrico - Rotor (Broken English Club Remix)
Orphx - Blood In The Streets
VOFA - Anakatosoura
Schwefelgelb - Um Meine Haut
Regis - Death Head Said
Phase Fatale - Order Of Severity (Extended Mix)
Halv Drøm - Forceful Disposition
Kwartz - Awake
New Dimension - Stuttgart-Schwarz (Odeon Mix)
The Secret Initiative - Return To MCMXC
Terence Fixmer - Force
Operant - ZK-II_004
Grauzone - In Der Nacht