RA.559 Vladimir Ivkovic

  • Published
    13 Feb 2017
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    272 MB
  • Length
    01:58:35
  • Salon Des Amateursのレジデントによる崇高さと泥沼のような雰囲気を併せ持ったミックス
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  • デュッセルドルフのクラブSalon Des Amateursは2004年のオープン以来、Lena WillikensやJan Schulte、Tolouse Low Traxといったヨーロッパの中でも際立って面白いDJやライブアクトたちを育て上げてきた。現在水害によって一時閉店中ではあるが、この人気ヴェニューで彼らと並び過去12年間に渡りレギュラーを務めているのが、Vladimir Ivkovicである。その期間で彼は、時に耳障りだが常に好奇心をそそられる、非常に独特のDJスタイルを確立してきた。 彼はデュッセルドルフのシーンにおいて重要な役割を担っているだけではなく、自身の生まれ育った街、ベオグラードでも尊敬を集めている。最近ではベオグラードのベストヴェニューのひとつ、20/44に定期的に出演しているが、この街での彼のDJ活動のルーツは’90年代にまで遡る。当時彼の父親は、Sara、そしてOmenという2つのクラブを経営しており、IvkovicはそのSaraでセレクターとしてのキャリアをスタートさせた。「夜に仲間達とテラスに座って音楽を聴いていたら、どんどん人が集まるようになった」と、彼は当時を振り返る。「もっとたくさんの人がテラスやビーチで音楽を聴けるように、もっと大きなサウンドシステムを借りた。次第にSaraは、素晴らしい自己組織化だったり、朝になると夜に何かが起こっていたなんて誰も気付かないような共同体意識の良い例となった。その年の夏、Saraは想像上のコミュニティという意味でのユートピアではなくなった。何故なら、そこは実際に存在していたから。」 IvkovicはDJ活動のほか、Offen MusicそしてDesolatという全く異なる2つのレーベルにも関わっている。2015年に始動したIvkovicのセルフレーベルOffenは、Rex Ilusivii(1999年に死去したセルビア人アーティスト)や Toresch(Tolouse Low Traxが参加しているデュッセルドルフのグループ)などによるエクスペリメンタルミュージックをリリースしている。また、彼はLoco Dice主宰のDesolatの運営にも携わっている。「Diceはいつだって僕を驚かせてくれる」と、Ivkovicは語る。「Desolatとの今後の10年が楽しみだよ。きっと20年後には、僕たちはお互いの子供と一緒にベランダに集まって、Desolatがリリースしてきたコンテンポラリーダンスミュージックの素晴らしいバックカタログを笑顔で振り返っているかもしれない。」 デュッセルドルフにあるIvkoviceの自宅で、ある深夜に録音したという今回のRAポッドキャストは、泥沼から崇高な雰囲気へと移る、2時間のミックスだ。