RA.546 Esther Duijn

  • Published
    14 Nov 2016
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    164 MB
  • Length
    01:11:41
  • Tresorのレジデントによるダークなクラブサウンド
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  • Esther DuijnがDJ・プロデューサーとしてプッシュするサウンドの凛とした深みを生み出すには、長年の経験と精錬が必要だ。オランダ生まれ、現ベルリン在住のDuijnがメディアに取り上げられることはほとんどなかった。彼女はこれまでにFreerotationなど音楽好きにはたまらないイベントに出演を果たし、TresorでNew Facesというパーティーを主宰している他、制作パートナーのSteady Douglasと共にレコードもリリースしているが、そのいずれにおいても地道な活動が貫かれてきた。しかし現在、彼女は注目を集めつつある。その理由の一端は彼女が今年上半期に立ち上げたレコードレーベル兼ポッドキャストAnother Earthだ。Pluralによる立ち昇るテクノ、Myles Sergeのしなやかなハウス、Hakim Murphyの変わり種グルーヴ、そして、彼女自身とDouglasによるハウスを収録したレーベル第一弾EPの深みと謎めいた感覚は、これまで長らく魅力的なDJとして活動してきたDuijnのそれと軌を一にするものだ。まったく同じことが今週のRA.546にも当てはまる。テクノ、エレクトロ、ハウス、ゲットーテックを通過しながら、過小評価されてきた彼女の豊かな審美眼を存分に味わえるミックスだ。 近況報告をお願いします だいたいスタジオで音楽制作しているか、ヨーロッパで開催されている素晴らしいギグに出演しているかのどちらかね。ベルリンにSisyphosっていう素晴らしいクラブがあって、そこのレーベルSisyphonに提供するリミックスを仕上げたところ。12月2日にリリースされるわ。あと、Brothers’ Vibeが新しく立ち上げたToad Red用に作ったトラックもあって、そのマスタリングが終わったバージョンをチェックしたばかりなの。赤色のヴァイナルでプレスされるらしいわ。昨年からスタジオを拡張していて、音楽制作の新しい方法を発見したり、サウンドそのものについて学んだりと、すごく刺激的なの。あとは、自分のレーベルAnother Earthから発表する3枚目のリリースに向けてアートワークを準備しているわ。 今回の制作環境を教えて下さい ミックスで使ったのはTechnicsのターンテーブルを2台とCDJを2台。自宅にCDJが無かったんだけど、アムステルダムのクラブでPAをやっている親友がいて、親切なことにその人がミックスを録る日にクラブのCDJを使わせてくれたの。 今回のミックスで意識したことは何でしたか? ずっとハウスやテクノを集めてきたから、自分がやりたいことや、自分の多様性をどうやって出していくのかをすごく考えた。ディープなエレクトロニックミュージックのいろんな要素が好きなの。今回はテクノ、エレクトロ、ゲットーテックを意識したミックスにした。アンビエントやダビーなテクノから初めて、クライマックスにむけてミックスを構築したあと、最後はレフトフィールドなトラックを使って着地させた。いろんな面からグルーヴを模索するのが好きだから、今回もすごくダンスフロア向けのミックスになっているわ。 あなたのことを初めて知ったという読者がいるかもしれないので、簡単な自己紹介をお願いします。これまでどんな音楽遍歴を辿ってきましたか? オランダの小さな町で育ったの。とてもラッキーだったのは、すごく小さいときからアシッドハウスのテープを聞き始めて、13歳のときに非合法なレイヴに行けたこと。そのときハッキリしたのは、自分の人生はエレクトロニックミュージックを中心に回っていくんだろうなってこと。アシッドハウスやテクノはどんなときでも私を心の底から幸せにしてくれる。アンダーグラウンドなハウスやテクノの進化から私はインスピレーションを受けているわ。そうした音楽の歴史を知ることはすごく魅力的で、エレクトロニックミュージックの新たな一面がいつも見つかるの。私はオブスキュアでディープなものがすごく好きで、それをダンスフロア向けのデトロイトテクノやアシッドハウス、シカゴハウス、ゲットーテック、ディスコなんかとミックスしているわ。 Another Earthを立ち上げましたが、レーベルのコンセプトについて教えてもらえますか? レーベルを始めたいって何年も考えていたんだけど、実行するだけのお金が無かった。私はレコードコレクターだから、もちろんレコードをプレスしたいと思っていたわ。Myles Serge、Plural、Hakim Murphy、それに長年の親友であり、制作パートナーでもあるSteady Douglasが私をすごくサポードしてくれて、アドバイスをくれたり、レーベルの立ち上げを手伝ったりしてくれたの。今後リリース予定の作品にかかわっているアーティストにも恵まれたわ。2017年の初めに3枚目をリリースする予定なの。Lee HolmanとOpuswerkのスプリット盤よ。 Another Earthでは、話題になっていること以外にもいろいろあるんだってことをみんなに知ってもらいたいと思っている。スタジオで一生懸命に制作している才能豊かな人たちがたくさんいるの。その人たちは自分自身のプロモーションが苦手なんだけど、本当に才能のあるプロデューサーやDJたちで、みんなに知ってもらうべき音楽を作っているわ。あとレーベルと並行して、ポッドキャストもやっていて、世界中のクラブやフェスティバルでレコーディングしたライブミックスやライブセットを聞けるようになっている。本当に才能のあるDJやライブアクトを知ってもらうことが目的なの。 今後の予定を教えてください まずは2017年にオーストラリアツアーとアジアツアーを組もうと思っていて、それに向けて頑張ろうと思っている。あとは、一生に一度は行ってみたいと思っていたニューヨークからもブッキングの話がきているわ。Another Earthの次のステップは、素晴らしい音楽を鳴らしてくれるDJやライブアクトと一緒に世界中でクラブイベントをやることよ。
  • Tracklist
      James Ruskin - Excerpt 1 Dax J - Orloks's Symphony Alessio Pili - Last Procession Vohkinne - Be Like The Sun Orion 70 - Book 01 Crystal Maze - Dissolve (Dungeon Dub) MB - The Miracle Sign ERP - Vox Automaton Jimmy Edgar & Truncate - Submission DJ Deeon - Pimp On 2K2 Kraftwerk - Numbers Bleaker - Hype Funk Dj Deeon - Barcodez (Rob Threezy Remix) Unspecified Enemies - Liquid Floor Kevin McPhee - TW Differ-Ent - M.O.M. Myler - Geetus White label #1 Hakim Murphy - TBanger Morphosis - Dirty Matter DJ Shadow - Dark Days (Main Theme)