RA.530 MCDE vs Jeremy Underground

  • Published
    Jul 25, 2016
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    609 MB
  • Length
    08:51:51
  • Robert Johnsonでライブ録音した9時間におよぶバック・トゥ・バック
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  • Danilo Plessow(Motor City Drum Ensemble)とJeremy Fichon(Jeremy Underground)はコンビとして完ぺきだ。両者はダンスクラシックやレアグルーヴを好むハウスDJとしてブレイクした後、彼らのスタイルは大きく広がっていき、世界中のジャズ、ソウル、ディスコ、ファンク、ブーギーも取り入れるようになった。夢中になってディギングすることでそうしたサウンドを大量に見つけ出す彼らは、労をいとわず突き進んだ結果、今では聞いたことのない過小評価されたレコードを世に送り出す供給源となっている。現在も続いているレコード追跡活動の一端として、彼らは意識をともにするディガーDJたちによるカジュアルなコミュニティ(Floating Points、Sadar Bahar、Red Greg、Huneeらも含まれている)に属している。言うまでもなく、PlessowとFichonにとってヴァイナルは非常に大切なものだ。彼らはロータリーミキサーでプレイすることを好み、テクニックと同等に取り組む姿勢も重要視されるモダンディスコ的なDJスタイルを実践している。以下のインタビューでPlessowが説明しているように、ふたりの間には人生と経験においても多くの共通点が存在する。 化学反応が起こるのは明らかだったにもかかわらず、PlessowとFichonが仲を深め、コラボレーションをするようになったのはつい最近のことだ。ふたりが初めて一緒にプレイしたのは昨年のDimensions Festivalだった。彼らはクロージングセットを担当し、即興バック・トゥ・バックを披露した(Fichonは今年もDimensionsに出演し、RAによるボートパーティーでSuzanne Kraftと共演することになっている)。同フェスティバル以降、ふたりは一緒にDJを行ってきた。現在開催中のRAによるIn ResidenceシリーズがオッフェンバッハのRobert Johnsonで開催されたときには、彼らにオープンからクローズまでの一晩にわたって自由なプレイをしてもらった。自ら言わせてもらうなら、この夜はかなり伝説的なものになった。当日、同クラブは終始混み合っており、そこにいる誰もがふたりのビートひとつひとつに合わせて踊っていた。RA.530は同夜の全てが記録されている。マスタークラスのDJを体験することができる前代未聞の約9時間に及ぶポッドキャストだ。 近況報告をお願いします Plessow:アムステルダムからパリに移住したんだ。引っ越しには少し時間がかかった。あとは、結構コンスタントに毎週末DJをしているよ。 Fichon:今年前半に燃え尽きてしまったことがあったから、自分をいたわって公演数を減らしている。音楽と全く関係ないけど、6月にシュガーフリー・ダイエットを始めてから、今までにないくらい活き活きとしているよ。 一緒にDJをするようになったのは何故ですか? Plessow:Jérémyと出会う前から、彼のレーベル(My Love Is Underground)を知っていて好きだったんだ。僕をJérémyとつなげてくれたのは実はSam(Floating Points)なんだ。Jérémyは素晴らしい7インチ・コレクションを所有しているっていう話をSamがしていたから、当然だけど、Jérémyに会ってみたくなったんだ。そうしたら、僕らが通過してきた音楽や人生、それに、経験には多くの共通点があったんだ。僕らはかなり仲良くやっていると思うよ。 バック・トゥ・バックを始めたのは確かDimensionsだったと思う。これまで楽しくDJできているよ。一緒にDJをしていい感じがするDJってあまりいないんだ。フェスティバルのラインナップにバック・トゥ・バックを加えるのが最近の流行りになっているみたいだけど、バック・トゥ・バックという考えが無理やりに感じられるときもあるし、それほど上手くいかないときもある。でも、Jérémyとなら、同じ言葉を話している気持ちになるんだ。いいことだよね。Robert Johnsonはかなりマジカルだった。 Jérémy:Daniloと僕はずっと前からつながってたはずなんだけど、何故だか実際に会ったのは2014年だったんだ。僕らは同じ系統の音楽にハマっていたから、バック・トゥ・バックをするのはいつも楽しいよ! Daniloに対してはリスペクトの気持ちしかない。簡潔に言うなら、彼は質の高いディスコのヴァイブスを幅広いオーディエンスにプッシュしているんだ。 今後の予定は? Plessow:今はスタジオを再構築しているところなんだ。これまでで一番大きく素晴らしいスタジオになるよ。都会の喧騒から遠く離れた南ドイツの田舎にあるんだ。早く自分の音楽の制作作業を再開したいよ。制作作業がすごく恋しい。それ以外だと、Marcus Worfullと僕でやっているVermontのセカンドアルバムをKompaktから予定していて、それを仕上げているところだ。あと、今年の夏はたくさんのギグでプレイできていて感謝している。 Fichon: 9月にSpacetalkからソウル/ファンクのコンピレーションが出る予定で、ものすごく楽しみにしている。"単なるハウス"じゃないものを公式にやるのは初めてなんだ。それに加えて、3年間休止していたMy Love Is Undergroundを遂に再始動するよ。
RA