RA.455 Anthony Naples

  • Published
    16 Feb 2015
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    170 MB
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    01:04:05
  • マッド・リスペクト
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  • 「このEPは、シカゴ・ハウス、ニューヨーク・エレクトロ、デトロイト・ファンク、ジャーマン・テクノの良いトコ取りで、かつ“ダーティー”なサウンドで仕上げられた作品。とてもユニーク」。これは、去年Trilogy Tapesから出た12インチ、「Zipacon」をレビューしたとあるDiscogsユーザーのコメントだが、このまったく同じことをAnthony Naplesの作品全体に言える。2012年にブレイクして以来、このニューヨークのアーティストは色々な要素を混ぜ合わせ、独自のサウンドを創出してきた。ここ数年にニューヨークから発信されてきたノイジーでレフトフィールドなクラブ・ミュージックの波の一員だが、中でもNaplesは頭ひとつ抜きん出ている。“Perro"、"P O T"、"Moscato"など、彼のベスト・トラックはローファイでありながら、クラブ環境で最大限の威力を発揮する。その上、彼は印象的なメロディーやリズムを作ることにも長けており、彼のブレイクのきっかけとなった"Mad Disrespect"がその良き例である。曲の中心にはタフなドラムがあるが、声ネタや暖かいメロディーに病み付きになる魅力がある。 「Mad Disrespect」がリリースされた時期、Naplesは数人のキーマンと重要な関係を築いた。このEPは、Justin CarterとEamon HarkinのMister Saturday Nightという、ニューヨークのパーティーのオフシュート・レーベルの最初のリリースであり、Naplesはこのグループの重要なメンバーとなり、その後また12インチをリリースしている。「Mad Disrespect」は、さらに、Four TetことKieran Hebdenの目に留まり、彼のトラック"128 Harps"のリミックスへと繋がった。そしてこのコラボがあったからこそ、Naplesのデビューアルバム、『Body Pill』がHebdenのText Recordsより今日リリースされることになったと言える。同作はこれまでのNaplesのサウンドの延長線上にあり、Actressの作品を思い出させるような、様々なスタイルやテンポの探求が行われている。 そしてどうやらNaplesはRA.455も同じようなスピリットで制作したようだ。Led ZeppelinやTerry Rileyの楽曲に始まり、Naplesらしいハウスやテクノを通過し、ビンテージ・ファンクへと展開するミックスを提供してくれた。 近況報告をお願いします ゆっくりと、いつも通りすごしていたよ。ヨーロッパにしばらく滞在する予定だ。 制作環境を教えてください 海外へのツアーやホリデーシーズンの合間に、両親の家で録ったんだ。Sound Workshop 421ロータリー・ミキサーと、当日Guitar Centerから“借りた”クソなCDJを2台使用した。 ミックスのコンセプトを教えてください 特にコンセプトはなかったんだ。レコードを使うことができなくて、選曲は限られていた。家に帰るまで、今は保管庫に入れてあるんだ。だからCDを使ったんだが、自分や知り合いの未発表曲とか、まだアナログで見つけていない曲とかを使うことができた。前からZeppelinの曲でミックスを始めたいと思っていたんだ。クラブでやるプレイよりは若干ダークなミックスになった。 ニューアルバムのコンセプトについて面白いことを言っていましたね。街の雰囲気や経験をどうやって音楽に変換したのですか? ああ、あれはただの冗談だったんだ。プレスリリースに何か書かなくてはいけなくて、友人達と飲みに行って帰ってきたあと、エスプレッソを3杯飲んで、適当に書いただけだったんだ。言い過ぎかもしれないけど、実際のところ、このアルバムは今の自分の人生や感じていることを象徴する曲をただ集めただけで、聴いた人がそれぞれの解釈をして感じ取ってくれたら嬉しいなと思っているよ。 なぜTextで出すことにしたのですか? これまでも共感できるレーベルとしか仕事をしていなくて、Textも同じなんだ。Kieranの音楽は大好きだし、彼の作品や、ミックス、インタビュー、リミックスを通して知った音楽に、とても影響を受けてきた。だから、金とかステータスとかのために興味のないレーベルで出すより、こういったレーベルから出した方がしっくりきたんだ。これまでも、多くのアーティストの“キャリア”がそうやって出来上がってきたと思う。友人や先輩のレーベルから作品を出して、そのうち独立して自分で出して、今度は友人たちの作品を出す、というね。 今後の予定は? 今は色々なアイディアを検討しているよ。今直面していることをじっくり見据えて、もっとレコードを買って、じっくり吸収して。呼んでくれた各地でそういったレコードをかけて。東京からタリンまで、あちこちに呼んでくれる人がいて、心から感謝しているよ。