- 特異なクラブ・サウンド
- Daniel Ansorgeは2014年に素晴らしいリリースを3度も行った。11月には、デビューアルバム『Magazine 13』を発売。10月には今年大ヒットした12インチをHinge Fingerから出し、5月にはC.P.I.の"Proceso"の格別なリミックスを届けてくれた。(この曲と"Chappell"は2014年の年間ベストにランクインしている)Ansorgeの名前がついているリリースであれば、人の注目を集めることは確実と言えるほどであった。このケルン拠点のプロデューサーの音楽は、不思議な構成をしており、アグレシッヴなほどにむき出しである。
この特徴は、彼のRAポッドキャストにおいても同じだ。一風変わったダンス・ミュージックが凝縮された、90分に及ぶ同ミックスには、Lena Willikens、Juju & Jordash、Traxxらの楽曲が収録されている。
まずは近況報告をお願いします
先月、CratoとJens-Uwe Beyerと一緒に運営しているレーベル、Magazineからファースト・アルバムを出したばかりだ。あと10月にはWill BankheadとJoy OrbisonのHinge FingerからEPが出た。
ミックスの制作環境を教えてください
ここケルンにあるMagazine Studiosで、1210とCDJを使い、Raneのミキサーを通して、パソコンに録音した。
このミックスのコンセプトは何でしょう?
俺はホーム・リスニングとクラブ・ミュージックを別けて考えないんだ。それは人工的な壁でしかないと感じる。だからこのミックスもそこに隔たりはない。クラブでも、空気的に可能であればこういうセットをプレイするんだ。
今年、あなたは各地をツアーで廻りました。特に気に入った場所はありましたか?
今年の秋、ライプチヒの Institut für Zukunftでプレイしたんだ。Kirsch Audioが設置された新しいクラブで、運営してる人々も良い人達だった。
今年特に気になったレーベルはありますか?
Holger、Berceuse Heroique や、UKのThe Trilogy Tapesなどかな。ライプチヒのレーベルHolgerから出たWeberとDream Weaponsのミニアルバム2枚は最高だった。来年はHolgerがもっと注目を集めることになると思う。ハンブルグのDialも今年良かった。Roman FlügelとEfdeminのアルバムやEfdeminのリミックスが良くて、レーベルがついにカムバックを果たしたと言えそうだ。あとワイマールのGieglingはもちろんだ。Vrilの『Torus』とか、Edward、DJ Metatron、Traumprinzなど…。あとケルンのDorfjungsのリリース第2弾をもらったばかりなんだけど、このレーベルは今後注目すべきだ。
What are you up to next?
何作か今後リリース予定のリミックスが控えているよ。全て友人か、大好きなレーベルのために制作したものだ。