- White Materialのダークホース現る
- Galcher Lustwerkのヴォーカル・スタイルは、文学における「氷山理論」(あえてすべてを言わないほうが、深みを持たすことができるという理論)を想起させる。White Material所属の彼のシグネチャー・サウンドは、取捨選択した最低限の言葉と、無駄を省いたハウスビートの組み合わせであり、去年の彼のデビュー・シングル「Tape 22」は、そのアプローチの典型例であった。そのあと、Blowing Up The Workshopのために制作したミックス、「100% Galcher」でもこの手法は用いられていた(これはRAの2013年のベスト・オンライン・ミックスに選ばれた)。「ヴォーカルについては元々ラップのレコードを作ろうとしたことから始まったんだ」と、彼は去年のインタビューにて語っていた。「それから言葉を使ってコミュニケーションを取るというアイディアにのめり込んでいった。でもあくまで暗示的に用いるだけで、明確な意味を持たせることはしていないね」
今月、UKのレーベルTsuba Limitedからアナログオンリーでセカンド・ソロEPを発売するGalcherが、今回RAのために制作してくれたポッドキャストは、彼がインスピレーションを受けてきた幅広い音楽が詰め込まれているが、彼らしく、ヴォーカルが重要な役割を果たしている。これはミックステープ形式でレコーディングされており、エクスペリメンタルな楽曲と自身の未発表曲の合間に、ラップやスポークンワードが挿入されている。
まずは近況報告をお願いします
旅をしたり、DJをしたり、無駄な仕事、金になる仕事、おかしな仕事をしていたよ。
ミックスの制作環境について教えてください
ベッドに寝そべりながら 、ラップトップでAbletonを使った。
ミックスのコンセプトについて教えてください
基本的にはただ最近ハマっている曲、前からコンパイルしたかった曲なんかを集めた。全体的な雰囲気に合わせて選んだ曲もあれば、曲の内容で選んだものもある。DJミックスというよりは、ミックステープさ。
ヴォーカル・ワークを通して、どういったメッセージ、あるいはヴァイブスを伝えようとしていますか?
ただ人々に楽しんでもらって、踊ってもらいたいと思ってるだけさ!
ヒップホップのMCで、特にリスペクトする人はいますか?
今パッと思いつくのはYung Gleesh、Mac Dre、Future、Doom、Lil B、Juicy J、Yung Simmie、Purrp、Freddie Gibbs、Lil Durk、Bone Thugs、Hieroglyphics、Buckshot……
今後の予定は?
Tsuba Limitedから12インチを出す予定なのと、リミックスがいくつか出る。あとはあちこちでギグがあるんだ。今までサポートしてくれた人々には本当に感謝しているし、White Material Recordsから出す次の作品の制作を進めていくなかで、今後自分のビジョンを更に確固たるものにしていけたらと思っている。
TracklistSpaceghostpurrp - Iz Thiz Da Footure
Tsutchie - New Dimensions
Kenji Kawai - Access
Spider Bites - Oscillation 7 (DD's Late Night Edit)
Black Moon - Slave
Galcher Lustwerk - I Don't Care
Sensations Fix - Cold Nose Part 3, 4th Movement
LFO - Premacy
King Geedorah - Fast Lane
Nobuo Uematsu - If You Open Your Heart
Underworld - Something Like a Mama
Placid Angels - Now and Always
Galcher Lustwerk - This How We Roll
Galcher Lustwerk - Come Over
Morgan Louis - ok none
DJ Richard - Cilice (Wearing the White-shirt)
King Chip ft. Ray Cash - 7am on St. Clair
3rd Pxwer - The Ghost of Chad
Headlock - B
Ka - Nothing Is