RA.403 Kris Wadsworth

  • Published
    17 Feb 2014
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    120 MB
  • Length
    00:52:17
  • デトロイト発のストイックなサウンド
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  • 2010年にKris WadsworthがRAの特集シリーズTouring Scenesに登場したとき、彼はRAの記事内での「fuck」という言葉の使用頻度の新記録を作った。これは世界を廻るDJに、第一人称でツアーの日々を綴ってもらうシリーズであり、この記事は彼のハウスやテクノに対する歯に衣着せぬ態度を率直に表していた。2008年以来Wadsworthがリリースしてきた大胆なディープ・ハウスやテクノは手加減というものを知らず、彼の性格が良く現れている。現在までにMorris / Audio、Get Physical、Hypercolourなどからトータル20枚以上12インチを出しており、どのレーベルでも存在感を放っている。ちょっとした皮肉まじりのユーモアがあることもWadsworthの音楽の特徴であり、それはサンプリングの元ネタであったり、トラックのタイトルであったり、彼の最近立ち上げたレコードレーベルUranusでもあったりする。そのレーベルから現段階でリリースされているホワイトレーベル盤の3枚は、彼の今までの作品よりも陰鬱であり、Levon Vincentのセットに入っていてもおかしく無い雰囲気であった。そんな彼はもうすぐHypercolourよりセカンドアルバム、『Personality』をリリースする予定だ。 DJにおいても、Wadsworthはこざかしい事をしない。今回彼が手がけたRAポッドキャストは、加工なしの、アナログのミックスを直に録音したものであり、彼の普段のDJプレイのサウンドをそのまま形にしたもの——つまり、ストレートで堂々としたハウスとテクノ、ということだ。 まずは近況報告をお願いします。 URANUSというコンセプトシリーズを1人でやってたのと、ニューアルバムを完成させて、いくつかギグをこなして、リミックス仕事もやって、レコードを買いに行って、初めてアジアやオーストラリアに行った。まぁ、全体的に、良い人生を送っているよ。 ミックスの制作環境について教えてください。 いつもと同じだよ。俺1人で、アナログのみで、自宅のターンテーブルで、煙草を吸って窓の外を眺めながら、作ったんだ。 ミックスのコンセプトについて教えてください。 いつでもどこでも聴けるようなミックスを作ることを心がけた(車、地下鉄、職場、パーティー、家など)。それがそもそもミックスの目的だと思う。少なくとも良いミックスはね。俺は他の人のミックスで好きなやつはいつも聴いていて、生活のサウンドトラックみたくなるんだ。このミックスには、30年分のハウスとテクノが詰まっていて、俺が初めて作ったリミックスも入れた。これが、俺の普段のDJギグのサウンド、とも言うことができる。このミックスや、俺の他のミックスのサウンドは、実際普段かけているようなものだということをはっきりさせておきたい。だから、これが好きなら俺のプレイでもこういうものが聴けることが解る。アナログオンリーで音を何も加工していないのは、それが理由でもある。素直に普段の自分を表したかった。個人的に、ミックスはこうあるべきだ、というものを目指した。 タイトルやアートワーク、曲名を含め、ニューアルバムのビジョンについて教えてください。 名声は、残念ながら、近年この音楽界の人々の多くが目的としていることだ。こういう人は朝起きて「人にどう思われようが、俺は自分が本当に作りたい音楽を作る」なんて思いやしないんだ。彼らは朝起きて「クリエイティビティとかファックだ。俺は有名になりたい」って考える。他の人と比べて、俺はあまり“ポピュラー”なほうではない。ちっちゃな世界で自分なりの音楽を作ってDJをやっているだけだ。だから、そのちっぽけな世界から手を伸ばして、アーティストとして自分の目標をいくつか達成するために、俺は皮肉を交えて、こういった思いを音楽を通して表すことにした。こういう気持ちを抱いている、他のアーティストみたいにFacebookやTwitterで文句を垂れるんじゃなくてな。 アートワークはZeke Cloughによるものだ。相変わらず、彼らしい素晴らしい出来だよ。HypercolourもZekeも俺も、全ての仕上がりに満足しているんだ。 アルバムにはジャングルに手を出した曲もありますね。ジャングルというスタイルには以前から興味があったんですか? ジャングルかい?大好きだよ。ジャングル作品を少し集めたりもしている。この曲の前は、1曲だけジャングルっぽいものをリリースしたことがある。"Common Knowledge"を作るのに、とても悪戦苦闘したんだ。しかし、そうやって自分にわざとハードルを与えたかった。これはアルバムにのせなくてはいけないと感じたね。相当時間がかかったし、レーベル側も気に入っていた。 今後の予定は? もうすぐBREEDという新しいレーベルを始めるんだ。これは俺の音楽と他の人の音楽を両方出すためのもので、URANUSがあと3作を出して終わったあと、スタートする。それ以外では、リミックス、ギグ、そういったものはいくつかあるね。いつまでも忙しく、ブレずに、幸せでいるつもりさ。
  • Tracklist
      Tin Man - Lets Do It Acid The Trumps - Spring 96 Rhythmic Theory - Genesis Thee Maddkatt Chronicles- Mommy Why? DJ Nori - 80's Drugs Hatikvah - Love Bells (Kris Wadsworth Remix) Truncate - Control Literon - Freak Function Isaac Basker - Attack of The Drones Robert Hood - Power to Prophet Alexi Delano - Bounce to Acid Dirty Instructed - Jack the Whores