RA.395 Anthony Parasole

  • Published
    19 Dec 2013
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    148 MB
  • Length
    01:04:45
  • ブルックリン発の真正クラブ・ミュージック
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  • 数年ほど前まで、ニューヨーカーじゃない人がAnthony Parasoleのことを知らなくてもさほど問題は無かったが、最近、もしテクノの流れを追っている人なら、彼の事は知っておかないとマズイ。ブルックリン出身/在住のParasoleは、この街のテクノの全盛期に育ち、2000年代にはDJやアンダーグラウンドの指揮者として活躍をし、シーンの躍進を促した(詳しくは、彼も出ているReal Scenes: New Yorkをチェック)。彼はLeon Vincentと共に、彼らのDeconstructから名盤EPを幾つもリリースしているが、 Parasoleが一流セレクター、そしてタフなテクノのプロデューサーとして世界的に認知されるようになったのは、4月のlabel of the monthに選ばれ、2013年のベストレーベルランキングで8位となった彼のレーベル、The Cornerを通してであった。 そんなParasoleのことをもし今まで完全にノーマークだったとしたら、今回のRA.395で目を覚ましてもらうことにしよう。ニューヨークらしい捻りが加えられた、どこまでも獰猛なミックスだ。 まずは近況報告をお願いします 色んなことをやっていたよ。The Cornerから出す次の3作の準備を進めていたんだが、プロダクション面でいくつか問題点があったんだ。先週、Tom Diciccoの『No Sympathy』をリリースした。2013年の締めに相応しい、素晴らしい作品だ。後、最近ありがたいことにツアーで忙しかった。いくつも素晴らしいイベントでプレイしたよ。最近引っ越しをして、自分のスタジオを作って、2014年に向けて制作に励んでいた。ソロ作もいくつか控えているし、Phil Moffatとのプロジェクトもあるんだ。 ミックスの制作環境を教えてください 今回のミックスは10月のとある月曜の夜、営業してないOutputで作ったのを、SonyのCD-Rレコーダーで録音したんだ(俺はミックスは基本的にワンテイクでハードディスクに録音してしまうんだ。そうすれば、後戻りはできないからね)。使用機材はXone:92、Pioneer CDJとTechnic 1200で、レコードとCDを使った。イントロは、14 Street F駅のストリートミュージシャンの演奏を25分間iPhoneで録ったものなんだ。彼のギターの弾き方がすごくて、どうしてもあの瞬間を捉えたくなった。その後、Pro ToolsとPhil Moffaの力を借りて、Butcha Soundで仕上げた。 今回のミックスのコンセプトについて教えてください 色々なコンセプト案があったんだが、考え過ぎるのが嫌だったから全て却下した。アンビエントものとか、いくつか違ったタイプのミックスをオンラインで公開しているから、今回のはクラブで普段プレイしているDJセットに忠実なものにしようと思った。通常のミックスのように考え抜かれたものではなくて、クラブでプレイしている感覚を捉えたかったから、Outputで録音したんだ。クラブのサウンドシステムでしっかりと低音を鳴らしたかった。録音ボタンを押して、後は80分間ひたすらDJをしただけさ。 あなたはもう長年ニューヨークのシーンで活躍してきましたが、数年前から海外へ頻繁にギグにいくようになりました。特に気に入っている場所はありますか? 今年の一番印象的なギグは実はホームなんだ。Danny Tenagliaに誘われてOutputでプレイした時だ。凄く良い雰囲気で、ブルックリンにしては早い11時半にすでにパンパンだった。客の反応も良かったし、誘ってくれたDannyには感謝だ。海外で言うと、パリとニューヨークには深い絆があって、フランスで幾つも素晴らしいギグをやってきた。最近だとConcreteが良かった。クラブは魅力的だし、凄くこの文化や音楽に情熱を持っている人達がパーティーをやっていることが解った。 あと、小箱のイベントでも最高なのがいくつかあったね。テルアビブのResekというパーティーは、小さくて暗いクラブなんだが凄く良い雰囲気のあるイベントだった。あと、スイスのTRAXX UP!というイベントも、刺激的で最高だったね。もちろん、ベルリンには毎回お世話になってる。ありがたいことに頻繁にBerghainに呼んでもらえているし、客も歓迎してくれるんだ。 あなたのレーベルのイメージはとてもニューヨークらしさが現れていると思います。The Cornerはニューヨーク以外の都市でも存在することが可能だったと思いますか? Levon VincentとのDeconstructのアートワークは最低限だったから、その逆をThe Cornerでやりたかったんだ。だからしっかりアートワークをつけて、ラベルもカラーにしてるんだ。そしてやはりニューヨークのストリートの感覚、臭いをアートで表したかった。もし俺がたとえばマイアミとかに住んでいたら、違っただろうね。きっとアートワークはビキニを着た、日焼けしたキューバ人のギャルで、レーベル名はOcean Driveとかだったかもね!冗談だが、もし俺がニューヨークのブルックリンで育ってなければ、レーベルのイメージは違っていただろう。 今後の予定は? 現在、fabricでの大晦日のパーティーのギグと、アムステルダムのMelkwegでの正月パーティーの準備をしているんだ。The Cornerに関しては、2014年の初リリースは1月に出るPhil Moffaと俺の「Pressure」だ。祝日が終わってすぐに店頭に並ぶはずだ。その後は、X-Crashed (別名Adam X)の「Where Were You In '92」で、それ以降の2014年のリリーススケジュールは現在調整中だ。素晴らしい作品がたくさん控えていて、リリースが楽しみだよ!