RA.347 Subb-an

  • Published
    21 Jan 2013
  • Filesize
    101 MB
  • Length
    01:28:00
  • バーミンガムから響くビート
  • Share
  • バック・トゥ・ベイシックなクラブライフを提唱するDC10に、ここ10年ほど多くのDJやプロモーター達がインスピレーションを受けており、Subb-anと彼のパーティーBelowも例外ではない。2005年にAdam Shelton、Lee McDonaldらと共にバーミンガムのRainbow Pubにてスタートしたこのイベントは、日曜午後のリラックスしたムードが漂うパーティーとして人気を博し、Loco Dice、Jamie Jones、Seth TroxlerやSven Väthといったアクトがヘッドライナーを務めた。そしてBelowのレジデントを務めるSubb-anはこのパーティーでの活躍がきっかけで脚光を浴びるようになり、LeftroomやImmigrantといったレーベルからグルーヴ重視なクラブ向けハウスをリリースすると、さらなる注目の的となった。2010年にはBelowの非公式なレーベル部門としてOne RecordsをAdam Sheltonと立ち上げた。その後Subb-anはSaved、Spectral、Culprit、 20:20 Vision、Crosstown Rebelsなどさまざまなレーベルからもリリースを重ねるようになり、DJのブッキングも増え、去年のRAのトップ100 DJリストでは好成績な78位にランクインしたほどだ。 詳しくは彼に説明してもらうが、今回のRAポッドキャストは制作に1年もかかった力作との事。 まずは近況報告からお願いします 今はトゥルム(メキシコ)という夢みたいな楽園に彼女といるんだ。先週はずっとヨガだとかレイキをやったり、星を眺めてリラックスしていた。本当に、天国のような場所なんだ。普段自分たちが生活している世界から離れて、地球にこんな場所があったんだ、と驚くような世界に行くとエネルギーがもらえるね。音楽の面では、ありがたい事に世界中を廻ってプレイしているよ。これから数週間に渡ってニューヨーク、プエルトリコ、リマ、東京、ロンドン、シドニーを巡って、最後はベルリンの自宅のスタジオに帰る予定だ。非常に楽しみだ! 制作環境について教えてください おかしなことで、RAのポッドキャストのために12か月ぐらいかけて少しずつ選曲してたんだ。そして、ミックスはベルリンの自宅で1ヶ月ぐらいかけて作った。旅の合間に少しずつやって、4個分のポッドキャストは作ったよ。完璧になるまで何回もやり直したんだ。 ミックスのコンセプトについて教えてください 自分が普段聴いている音楽、そしてアーティストとして作っているような音を反映させたかった。俺のことをアーティストとしてしか認識していない人もいるから、このミックスを通じてDJとしても俺のことを知ってもらいたいと思ったんだ。クラブでプレイするような曲でありながら、クラブじゃない環境でもすんなり聴けるものにしたかった。 イギリスのダンスミュージックを語る上で、ミッドランズのシーンはあまり取り上げられないと感じることはないですか? そう感じる時もあるね。しかしミッドランズから発信されている良質な音楽は常にあるし、ダンスミュージックのみならずUKの音楽全体にとっても重要な場所だと思うんだ。うちの母の影響で子供の頃からレゲエやスカを聴いて育ったんだが、あのシーンはミッドランズの影響が強いんだ。SpecialsだとかUB40といったアーティストはミッドランズ出身だ。 最近でいうと、ミッドランズでは素晴らしいイベントがいくつも開催されて、ダンスシーンに貢献していると言えるね。Miss Moneypennys、Godskitchen、 Atomic Jamといったイベントはどれもミッドランズ発祥だ。UKの都市としてはロンドンやマンチェスターのほうが有名だが、ミッドランズのパーティーもすごく盛り上がっているんだ。昔はバーミンガムのThe Rainbowの上に数年住んでいて、裏庭から色々なアーティストが眺められたんだ。半年ぐらいでThe Prodigy、Finley Quay、Joss Stone、Temper Trap、Loco Dice、Sven Väthなんかを見た。 もちろん、バーミンガムではAdam Sheltonと共にBelowのレジデントをやっているからここにはいつも戻ってくるんだが、世界のあちこちでプレイしてみて改めて思うのは、Belowほどプレイしていて楽しい場所は無いって事だ。あまり知られていない穴場的なUKのベストパーティーだと思うし、7年運営を続けているAdamとLeeがパーティーをバーミンガム以外の場所に移したり、サイトを立ち上げたりしようとしなかったのは賢明だったと思うね。 あなたやCrosstown Rebels、Visionquest、Hot Creationsといったレーベルに象徴されるハウスのサウンド、ヴァイブスを説明するとしたら、どう表現しますか? どのレーベルも独特だから難しい質問だね。簡単に言うと、3つのレーベルにはどれも“クルー”があって、そこが重要なポイントとなっていることだと思うが。音楽的には、大きな違いがあるのは明らかだ。Crosstownは昔からちょっと変わった音楽をプッシュしていたし、変幻自在だ。Visionquestは幅広いスタイルの、時にはジャンルを超越した音楽をリリースしてブランドを確立した。そしてJamieは自身のサウンドやブランドを確立させて、様々な仲間やアーティストを結束してクルーを作った。 One Recordsでは、Adamと俺はクラブでプレイしたくなるような音楽をリリースすることに重点を置いているんだ。周辺の仲間や発掘した新人の、クオリティの高い、クラシックなハウスサウンドの、モダンなエッジの効いたクラブミュージックをリリースすることを心がけている。 今後の予定は? Visionquestからリリース予定のEPを仕上げているところだ。2曲入りのEPで、面白い感じに仕上がっているよ。1曲は"Rain"というFootprintzをフィーチャーした曲で、もう1つはTom TragoとSeth Troxlerと共に作った"Time"というフロア向けの曲だ。今回のミックスの最後から2番目に収録してある。あとまだアルバムが途中だから、早く家に帰ってその続きに着手したいところだ。