RA.335 Michael Mayer

  • Published
    Oct 29, 2012
  • Filesize
    101 MB
  • Length
    01:27:45
  • ケルンより放たれるエレクトロニクス
  • Share
  • 8年間のソロ活動休止期間を終えたMichael Mayerは、最近セカンドアルバム『Mantasy』をリリースした。果たして期待に応えるような出来だったのだろうか?RAのTony Naylorはレビューにて、「『Mantasy』はKompaktのサウンドを劇的に発展させたもの」と表現し、このドイツ人プロデューサー本人が運営するレーベルKompaktのエッセンスを凝縮した10曲を高く評価した。アルバム最初の曲“Sully”は同レーベルのPop Ambientシリーズのメランコリックさを彷彿とさせるトラックであり、“Mantasy”はテクノに重点を置いたSpeicherシリーズの未発表音源のようなサウンドだ。そして“Good Time”は、現在12枚出ているレーベルコンピ『Total』に収録されていたらハイライトとなっていただろう。彼のニューアルバムが彼のレーベルのカラーを濃く反映していることは何も驚くことではない。Jürgen PaapeとWolfgang Voigtと共に Mayerは、過去14年間に渡りKompaktを、エレクトロニックミュージックシーン随一の存在感と安定感を放つ一大レーベルへと成長させた張本人なのだ。 今回のRA.335は、彼の『Immer』ミックスシリーズの伝統を引き継いだ物語仕立てになっており、“情緒的”がキーワードだ。 最近の活動について教えてください アルバムリリースのおかげで、最近は忙しいよ。プロデュースが終わった後のほうが仕事があるって言われてるけど、本当だ。だから最近はもっぱら赤の他人に自分のことをつらつらと話しているだけだ。普段は他の人の話をするほうが好きだから、あまり楽しくないね。先週末、Mantasyツアーがここケルンから始まった。久しぶりに楽しかったよ。今回のツアーではオールナイトのギグしかやらないから、あまり人と喋らなくていい。それはとても良いことだ。言葉で表すより、音楽を聞いて欲しい。 制作環境について教えてください ミックスは家で、子供が寝ている間に行なった。ボリュームを下げて作ったから精密さにもしかしたら欠けるかもしれないけど、レコーディングするのは楽しかった。Pioneerのミキサー、1210のタンテ2台とCDJ 2000を使用した。ターンテーブルは80年代に中古で買ったものを未だに使ってるよ。30年ものじゃないかな。ピッチコントロールなど使いにくいけど、なぜか手放せないんだ。俺にとって大事な相棒だ。 ミックスのコンセプトについて教えてください 大抵の人はRAのポッドキャストを月曜日の朝に聴くみたいだから、スムーズで暖かい音にして、カフェラテのミルクが泡立っちゃうようなサウンドは入れないようにした。 最近はワールドミュージックに惹かれているようですね。最近発見したお気に入りは何ですか? 数週間前、ロシアのUral地方のPermでフェスティバルのギグがあったんだ。フェスを運営していた人達はレーベルもやっていて、そのレーベルはローカルなフォークミュージックのアーカイヴをリリースすることが目的なんだ。たいていは年寄りの女性が歌う伝統的な音楽だ。彼らは6枚組みの素晴らしいCDセットをリリースしていて、それをKompaktのオフィスでいつも聞いている。スタッフは嫌がるがね。  アルバムのタイトルは物議を醸しているようですが、どういった意味が込められているのですか? Cape Verdianのビーチでリラックスしているときに突然閃いた言葉だ。俺が選んだタイトルというよりは、タイトルが俺を選んだんだ。自分でも良く意味は解らない。好きに解釈してくれていいよ。 今後の活動予定は? アムステルダムのMelkwegでKompaktのADEパーティーだ。そしてその後は、大好きなスペインのNitsa BarcelonaとMondo Madridにて、Mantasyツアーの続きだ。
RA