- NYC直送、ラフ・ハウス/ディスコ
- Milo Johnsonを語る上で、触れておくべき点が2つある。1つに、1983年にブリストルにて結成されたヒップホップ/レゲェのコレクティブThe Wild Bunchだ。1986年には解散したものの、メンバーにはDJ Miloをはじめ、Soul II SoulやMassive Attackといった逸材が含まれていた。そして2つ目に、80年代中期に突如登場したハウス・ミュージックに魅了されたMiloが89年にNYに移り住み、ラフなハウス・トラックの制作に務めはじめたことだ。91年にNature Boy名義で12インチを発表。「The Ruff Disco EP」、「Necessary Ruffness」といった作品で一気に自身のスタイルを世間に知らしめた。しかし93年には育児の理由もありプロダクションの数が減ってしまう。一方96年までその当時の鍵となるような作品の数々を日本に輸出し続けていた。
不定期にDJギグも行いながら、2010年に彼は突如作品を発表。 Phil South主宰のGolf Channelは、"Everyone" をはじめ、Miloのサンプリングを多用したローファイな作品のホームとなっており、最近では2枚組12インチ「Return of the Savage」を発表している。
そんなMIloが、105分に及ぶハウス、そしてディスコを織り交ぜたDJ Natureらしいミックスを披露してくれた。
最近の活動はどんな感じですか?
オリンピック、F1、それにサッカーを見ている。
このミックスの制作環境について教えてください。
自宅だ。
このミックスについて何か特別なアイディアがあれば教えてください。
ミックスを制作していた時に、合うなと思った作品を集めたんだ。
NYに89年に移ってから現在まで、ハウス・ミュージック・シーンの中で実際どのような変化を感じましたか?
正直言って、ここ15年間NYのクラブシーンの蚊帳の外にいるんだ。だから、今何がここで流行っているのかは正直分からない。けど、1992年と2004年の違いを述べるとしたら、音楽を目的にクラブに行く人が減ったということだ。音楽がただの補助の存在としてみなされていること。俺から見ると、音楽自体もソウルフルな作品が少ないと思うんだ。テクノロジーのおかげでDJたちのスキルはレベルアップしたけどね。90年代初期は、皆レコードの奪い合いで、選ばれたものだけが素晴らしい作品を誰よりも先にプレイできたんだ。いまのDJは、どんなものでも手に入ってしまうからね。でも今日の音楽シーンの良い点は、素晴らしい作品の量が多いことだ。もちろんゴミのような作品を見ることも沢山あるけど、やり甲斐はあるよ。
プレイする時サウンドシステムに厳しいようですが、お気に入りのサウンドシステムを教えてください。
大阪のClub I to Iだ。俺がプレイしたクラブの中でベストな箱だった。あの箱がなくなった後、Basic ChannelがClub I to Iのセットアップを購入したんだ(RIP Club I to I)。あとは、2010年にプレイしたロンドンのPlastic Peopleだ。
今後の予定は?
Jazzy Sportからのリリースが控えている。あとは、色々なプロジェクトの準備。
Tracklist01. Typesun - Last Home (DJ Nature Remix)
02. Paskal & Urban Absolutes - Still In Love
03. Darkness Falls - Timeline (Tom Demac Remix)
04. Leon Ware - Inside Your Love
05. STL - In My Dreams
06. xXxXx - State 808 (Marlows Raw Version)
07. Farley 'Jackmaster' Funk - The Bass Lives On
08. Paul Frick - I Mean (feat. Emika) (Akufen Remix)
09. Alton Miller - Stars In Your Eyes (Andre Lodemann Dub)
10. Chasing Kurt - Money (Tom Ellis Remix)
11. Why Sheep? - Garbled Protection
12. Douglas Greed - Go Down On You (feat. Rosa Rough)
13. Flash & The Pan - Walking In The Rain (DJ Nature Re-Buff)
14. Arttu - Stretch Yo Mind (Stretched Mix)
15. Azuni - Raw Chord
16. Deacon Blue - We Will Be Lovers (Sally's Dub)
17. Tony Humphries/Track & Feel Events - Yes He Is
18. Smash TV - After All These Years
19. Kate Simko - Living Lips / Alexis P Suter - Dirty Low Down
20. DJ Spice T - A Day Has Come (DJ Mim-ice Remix)
21. Nina Kraviz - Choices
22. Tom Demac - This Is What I Want