- UKバンドによる四季折々なミックス
- 英国発の3人組バンドFriendly Firesは、ファースト・リリースでJamie Principleの名曲"Your Love"のカバーをフィーチャーしたこともあってか、常にダンスフロアーの注目の的だ。名祖となった2009年のデビュー・アルバムに収録されている"Paris" そして "Jump in the Pool”などのシングルは、その年の夏のフェスティバルで多く耳にされ、また一方でリミックス作品にも関心を示し、Justus Kohncke、Stuart Price、Joakim and Mock & Toofなどがこのバンドのリミックスを手がけている。
『Friendly Fries』の後、今年始めにリリースされた『Pala』では、新鮮かつ様々なテンポやスタイルで、ソングライティングとメロディーに全身全霊でアプローチするバンドの姿勢を垣間みることができる。しかし、Friendly FiresがDJとはどうなのか?昨年好評となった Bugged Out! へのミックス『Suck My Deck』ではプログラミングのスキルを証明し、クラブセッティングの環境でドラマーのJack Savidgeは、イギリス、ヨーロッパ、そしてアメリカなどのベニューでこのバンドの代表としてDJの役割を担っている。RA.285では、Maceo Plex、Hackman、Roman Flugel、Michael Mayer、そして Matthew Stylesのトラックが収録され、バンドの代表Jackが色とりどりなミックスを届けてくれた。
最近の活動は、どんな感じですか?
ツアーばかり。9月から北アメリカとヨーロッパ・ツアーが始まって、今週からイギリス・ツアーが始まるよ。
このミックスの制作環境を教えてください。
アメリカ・ツアー中のバスの中で録音した。ビーフジャーキーやアルコールを買いだめするためにバスが停止していた間にね。Abelton Liveを使ったよ。
このミックスについて、なにか特別なアイディアがあれば教えてください。
ダークで冬らしく、終盤には明るいものを少し加えたミックスにしたかったんだ。でも、作業をしていくうちに明るいパートがどんどん多くなって、最終的には冬らしいダークな部分と、夏らしい明るい部分が半々になったね。ミックスの最後にConnan Mockasin/Michael Mayerと Teengirl Fantasyの曲も収録して秋らしい面も登場している。四季の変化をミックスで表現したものになった。
“インディー・ダンス系”にカテゴライズされているのを、メンバーのみんなは意識しているのですか?
意識はしていない。注目され始めた当初、“ニューレイブ”にカテゴライズされていた事は知っていたけれど、周りが言うことは気にしないんだ。でも、“インディー・ダンス”という2単語で僕たちの音楽が表現されているんだったら、ちょっと方向を変えないといけないかもね。
今後の予定は?
12月と1月はツアーがないんだ。その時期にスウェーデンで音楽制作をする。新しい作品を作る為にもゼロに戻りたくて。荒涼としたスウェーデンは、それを行うための最適な環境だと思うんだ。
TracklistAustra - The Beat And The Pulse (Still Going mix)
Azari & III - Manic (Maceo Plex remix)
Hackman - Your Face Pulling My Hair
Hyetal - Diamond Islands (Boddika remix)
Sex Judas - Everything Changes (Tim Paris 'Mind Power' edit)
Rushhour - Moogie (Alden Tyrell remix)
Matthew Styles - Don't Call Me Again
Cosmic Kids - Reginald's Groove (Classixx remix)
Ha Ha Ha - Adzuki Beans
Anthony Collins - Don't Look Down Now (Roman Flugel mix)
Roman Flugel - Bahia Blues Camp
Joe Goddard ft. Valentina - Gabriel (Dub)
Connan Mockasin - Faking Jazz Together (Michael Mayer remix)
Teengirl Fantasy - Cheaters