Rupert Neveが亡くなった。
このイギリス出身の開発者は、2月12日金曜日、米テキサス州のウィンバリーにて、肺炎と心不全のため死去した。
Neveが手がけてきた製品たちは、現代のレコーディング史を語る上では欠かせない存在だ。オーディオミキシングデスクやその他のスタジオ機材の開発で知られる彼は、1961年にNeve Electronicsを設立し、1073プリアンプ/EQや2254モノリミッター/コンプレッサー、そして8048コンソールといったプロセッサーを設計し、そのどれもが今も尚、スタジオテクノロジーにおける最高傑作として挙げられる。
アナログ機材の代名詞的存在だったNeveだが、彼は世界初のコンピューターによるコントロールのムービングウェーダーシステムも開発している。そのミックスダウンをアシストするツールは、世界中のミキシングデスクにおけるスタンダードとなった。そして、Neveと彼の妻であるEvelynは新会社Focusriteを立ち上げ、業界最大手となった。彼は70年間連れ添った妻のEvelynと、Ann、Mary、David、John、Stephenという5人の子供を残して亡くなった。