東京都内のクラブやDJバーが続々と営業を再開

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    Fri, Jun 19, 2020, 07:30
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    Resident Advisor
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  • 6月19日の休業要請解除に合わせ、今週末はContact、Vision、Oath、蜂などが3月末ぶりに店を開ける。
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  • 新型コロナウイルス感染拡大防止のため休業していた都内のクラブやDJバーが、徐々に営業を開始している。 今週末はContact(6月中はバーフロアのみ)、Sound Museum VisionOathKoara翠月などがクラブ営業を再開する。6月4日に再開したBonobo、12日に再開したBridgeも19日より朝までに営業時間を拡大。BaticaCOUNTER CLUBは19日よりバー営業を始め、そのほかに東間屋EN-SOF Tokyoなどもバー営業を行っている。WOMBは3階と4階でバー営業、1階のラウンジでカフェ営業を行う。DJ Bar Heartは6月26日に再開予定だ。 東京都では19日、緩和計画のステップ3に含まれていなかったナイトクラブ、ライブハウス、そしてスナックなど店員による接待を伴う飲食業の3業種への休業要請が、ようやく解除される。政府から公表された感染防止のためのガイドラインをもとに、各店舗はキャパシティの制限やソーシャルディスタンシングの確保、マスク着用、来場者の連絡先管理などの対策を発表しているが、業界団体からはガイドラインを遵守しながの営業は赤字を招くとの訴えも。蜂を経営する後藤寛氏はResident Advisorの問い合わせに対し、「要するに積極的な店舗営業ができないという事は集客し辛いという事」、そして対策を講じる費用の負担もあることから、「普通に考えてV字回復のような事にはならない」とコメントした。 緊急事態宣言下において、ナイトスポットは他の業種よりも強く“営業自粛”を求められてきた。国による自粛要請に応えてきた日本のナイトライフ施設のほとんどは多額の損失を抱え、その補填のため様々なヴェニューが資金調達サイトCampfireなどで支援を集った。現在の支援額が660万円を超えるContactは、2月と3月だけで1000万円の営業赤字を出したと明かしている。政府や各自治体は打撃を受けた事業者を対象に様々な助成金を支給しているが十分とは言えず、支払いペースの遅さにも多くの人が不満を抱いている状況だ。後藤氏は「ほぼ一律の額や、厳しい条件下での助成金では到底十分とは言えません。(中略)2ヶ月以上にわたる休業ですから、本来ならば、助成金というより、2ヶ月分の営業補償額が必要だと思います」と訴えながらも、「魅力的なコンテンツを企画して緩やかでも売り上げ上昇のカーブを作れる様にできれば」と意気込みを語ってくれた。 Photo credit: Shigeo Gomi
RA