バンコク拠点の新レーベルSiamese Twinsが始動

  • Published
    Wed, Jun 24, 2020, 01:51
  • Words
    Suiko Nakai
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  • Karma KliqueクルーとYoshi Noriが共同創設するレーベルから、ゴアトランスに影響を受けた新プロジェクトMogamboがデビュー。
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  • タイ拠点の新レーベルSiamese Twinsがローンチする。 バンコクのコレクティヴKarma KliqueのメンバーであるSunju Hargun、Johan、Taychinと、台北のプロデューサー / DJのYoshi Noriが立ち上げたSiamese Twinsは、「オーセンティックでトライバルにルーツのあるサウンドのホーム。アジアのアーティストを紹介し、世界中のプロデューサーとの共生的な対話を生み出していく」とプレスリリースでは説明されている。レーベル名は1811年にサイアム(現在のタイ)で生まれた結合双生児であり、シャム双生児の語源となったブンカー兄弟に由来する。同レーベルは“Two heads, one path, one pace”(2つの頭、1つの道、1つのペース)をコンセプトに掲げており、EXGODによるEPのアートワークやCazzimir Meulemansが手がけたレーベルロゴ(右画像を参照)も2つの頭が1つに繋がるデザインとなっている。 第1弾リリースとなるEP「Cobra」は、Sunju Hargunとマルチ・インストルメンタリストのJerome Doudetによる新プロジェクトMogamboのデビュー作。タイ出身のHargunはインドと日本にルーツを持ち、アジア各地で音楽活動を続けてきた。一方、スイス出身で現在バンコクを拠点とするDoudetは、メタルコアバンドKnutのメンバーとしても活動していたほか、The Dude Of Stratosphear名義ではアジア音楽の要素をフィーチャーしたエレクトロニック作品をリリースしている。Magamboではトライバルなパーカッションや90年代ゴアトランスのヒントを取り入れており、ファーストEPにはオリエンタルなサウンドが散りばめられた4曲が収録される。 共同創設者の1人Yoshi NoriはOff The Record Asiaインタビューの中で、「2017年のOrganikフェスティバルでTayに出会い、すぐに仲良くなった」と明かした。「僕たちは、このアジアに散在するエネルギーを組織的な統一体として集める必要があることを互いに確認しながら、将来の計画や意見を交換した。」彼はこう続ける。「Siamese Twinsはタイと東南アジア全体に着目している。実際のところKarma Kliqueクルーが中心なんだけど、この素晴らしいコレクティヴ・プロジェクトの一員となれて嬉しいよ」 EPのサンプルは以下で視聴可能。
    Tracklist 01. Jeena 02. Dishoom 03. Matum Balakaar 04. Cobra 「Cobra」はSiamese Twinsより2020年6月30日に発売予定。
RA