Published
Fri, Apr 17, 2020, 09:37
- 生命倫理学者エゼキエル・エマニュエル博士とLA市長が、ライヴ音楽業界が復活するまでには長い道のりとなるとの見解を示した。
新型コロナウイルスのパンデミックのライヴ音楽とイベントへの影響が、当初恐れられていたよりも長く続くことになりそうだ。
CoachellaやDekmantelによるLente Kabinet、Primavera Sound、Kalaをはじめとする多くのフェスティバルが、今年の開催を中止するのではなく8月、9月、10月に延期することを選択したが、ここ最近で専門家や各国の政府関係者たちが発している警告によって、年内の開催の雲行きが怪しくなってきている。
4月10日にNew York Times Magazineが掲載したインタビューの中で、生命倫理学者のエゼキエル・エマニュエル博士は、従来の環境を“段階的に”復活させるにはどのようにすべきかを語った。「カンファレンスやコンサート、スポーツイベントなどの大型イベントに関しては、この会議、あるいは卒業イベントを2020年10月に延期しますとおっしゃる方たちもいますが、私には彼らがなぜそれがもっともらしい可能性だと考えられるのかが理解できません」と、彼はコメント。「おそらくそういったことが復活するのは一番最後になるでしょう。現実的に言うと、早くても2021年の秋(9月から11月)と思われます」
一方で、ロサンゼルス市消防局内で共有されたメールによると、ロサンゼルスのエリック・ガーセッティ市長は4月13日(月)に行われた電話会議の中で、市の職員たちに対し「市内でのコンサートやスポーツイベントのような大型イベントの開催は、少なくとも1年間は承認できない」と伝えたと、Los Angeles Timesが報じた。その後ガーセッティ市長は、水曜夜にCNNに対してこの報道が事実であると認めた。「公衆衛生当局は、私たちがそうした状況に戻れるまでには長い道のりがあるとはっきりさせました」と、ウルフ・ ブリッツァー記者に明かした。「今一番避けたいのは一か所に1万、2万、5万人を集めること。ソーシャルディスタンシングとは真逆になりますからね」
尚、最近ではドイツやデンマークが、大型イベントの開催禁止期間を8月31日まで延期すると発表している。