Published
Fri, Nov 15, 2019, 03:36
- Stacey Hotwaxx Hale、Mike Banks、Theo Parrishらをフィーチャーした『Electronic Landscapes』は2020年5月に発売予定。
フォトグラファーのIsaac DiggsとEdward Hillelが、フォトブック『Electronic Landscapes: Music, Space And Resistance in Detroit』を来年5月に出版する。
計65枚の写真と2本のエッセーが掲載された本著は、2人が2011年のMovement Detroitの際にデトロイトを訪れたことに端を発したもの。過去にも『125th: Time in Harlem』を共同制作した彼らは、デトロイトのランドスケープが、かの地のミュージシャンたちが創り上げるサウンドにどのように影響を与えているのかに興味を持った。
その後DiggsとHillelは5年以上かけて、URの"Mad" Mike BanksやTheo Parrish、Stacey Hotwaxx Hale、Rick Wilhite and Amp Fiddlerといったデトロイトの重要アーティストたちにスポットライトを当ててきた。『Electronic Landscapes』では、デトロイトのエレクトロニック・ミュージックの歴史が繰り広げられてきたスタジオやクラブ・スペースを写し出している。
「『Electronic Landscapes』(の制作)を始める前、Edwardと僕は、本や写真におけるデトロイトの写真表現について話し合いました。破綻した街として理解したり、あるいは描くことに、僕たちは興味がなかった」と、DiggsはRAに対しコメントしてくれた。「音楽カルチャーを通して街を視覚化していく中で、僕たちは楽観的な考えやエネルギー、起業精神などが、今この時のデトロイトのランドスケープにインパクトを与えている様子を捉えました。 僕たちがフィーチャーしたアーティストたちは、空間と文化生産の間にある繋がりを理解しています。彼らは建物を改築し、ビジネスを営み、コミュニティを維持し、そしてデトロイトでの彼らの未来を主張しています。Edwardと僕は、そうしたクリエイティブな人たちによるダンスフロアを超越した数多くの貢献に光を当て、従来のデトロイトの視覚化の方法に対する、視覚的なカウンターポイントを作りたかったんです。」
尚、現在DiggsとHillelは、『Electronic Landscapes』の出版費用を募るKickstarterキャンペーンを行なっている。
彼らは2020年5月のMovementの開催期間中に本著を出版し、デトロイトの屋外公共アートスペースThe Heidelberg Projectで作品を展示する予定だ。
Stacy Hotwaxx Hale, 2015
Rick Wilhite's Basement Studio, 2015
Kenny Dixon Jr.'s Home, 2017
(Main photo is UR's John Collins At Home, 2014.)