魚が受けるストレスを理由に、米ヴァージニアキーの自治体が2020年のUltra Miami開催に反対へ

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    Fri, Apr 26, 2019, 08:58
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  • マイアミ大学で行われた研究が、フェスティバルの環境への悪影響を明らかにした。
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  • 米マイアミのヴァージニアキー諮問委員会が、Ultra Music Festivalが2020年に同島で開催されることへの反対票を投じた。 委員会は、今週火曜日に現地で行われた、同フェスティバルが地域の環境に与える影響についての複数のプレゼンテーションや、交通・騒音問題への懸念を受け、今回の決定に至った。マイアミ大学の研究グループによるプレゼンテーションでは、アンプを通して音量が拡張された音楽が、同大学が近辺の水中タンクで飼育しているアンコウ類の検体に大きなストレスを与えている、と報告された。 「特に野生の生き物に関しては、(ストレスは)長期的な繁殖率の減少を引き起こし、それが個体数の減少に繋がる」と、調査報告書には記されている。一方で、ストレスは短期的な急性期反応であったことも研究グループは認めており、故に「このことが... 長期的な影響に繋がるかどうかは断定できない」ともしている。だが、反Ultraの団体は今回の研究結果が「警告」だと主張できることを期待しているだろう、とマイアミ大学の研究者Danielle McDonaldはコメントした。 その後詰問委員会は、火曜日の会議でシティアドミニストレーターと住民側がフェスティバルを弁護したにも関わらず、Ultraをヴァージニアキーから立ち退かせることを決議した。(Ultraは、もともとの開催地であったダウンタウンでの契約更新を自治体側が拒否したことから、今年初めてヴァージニアキーで開催された。) 委員会の提言はマイアミシティコミッションへと提出される。コミッションは5月9日に、ヴァージニアキーでの今後のUltra開催についての最終決定を下す。
RA