GieglingのKonstantinによる女性差別的発言を独Groove誌が掲載

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    Fri, 23 Jun 2017, 00:26
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    Resident Advisor
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  • 女性DJは男性よりも劣っていると発言したとされるアーティストが、自身の見解を主張。
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  • ドイツの雑誌が、DJのKonstantinとライターLaura Ahaの間で性差別的な会話が交わされていたと、Gieglingの特集記事の中で伝えた。 Groove誌の記事では、KonstantinがAhaとの会話の中で、女性DJは過剰にプロモーションされている、そして彼女たちが男性DJよりも劣っている場合が多いと主張したとされている。そして彼は、女性がシーンで成功を収める為には、より男勝りである必要があると提言したという。 同じ記事の中では、Gieglingの中心メンバーであるDustin、そしてグループのヴィジュアルアーティストFraukeが、Konstantinがそうした考えを持っているということを彼らは認識していたが、同意するメンバーは1人もいない、と明言。「もちろん、コレクティブの中では皆それぞれ自分のことをやっているし、自分の考えを持っています」と、FraukeはGrooveに答えた。「でも私たちグループの中では基本的に、性差別は問題になっていません。」記事の英訳は、当初同誌の購読者のみに送られたが、昨日からオンライン上で広まり始め、先ほどGrooveウェブサイトにも掲載された。 RAには本日、Konstantinから次のようなステートメントが届いた。「紙面に掲載された発言については、申し訳ない気持ちでいっぱいです。あれは発言をそのまま引用したものではなく、ミスリーディングであると僕は思います。実際、僕はDJを友人のSarahから学びましたし、女性DJが男性よりも劣っているとはもちろん考えていません。ジャーナリストとのプライベートな会話の中での発言についてとても後悔していますが、僕のユーモアのセンスの悪さや、周囲に挑戦する為に誤解を招く可能性があるにも関わらず正反対の姿勢を取ってしまう癖を、彼女は理解できなかったようです。掲載された内容には、僕の意見も、レーベルの他のメンバーたちの発言や考えも、全く反映されていません。ボーイズ・クラブという彼女の視点は受け入れます。しかし僕たちは女性にも関わってほしいと考えていますし、僕たちの活動に女性も巻き込みたいと常に努力しています。」 尚、ロンドンのフェスティバルSunfallにて予定されていたGieglingのアフターパーティーは、今回の件を受け中止となった。主催者側はKonstantinの発言に、「到底同意できない」とツイートしている。 以下はGrooveの記事の一部抜粋を日本語訳した文章だ。
    Konstantin本人は否定するが、彼は同グループの中でも先見性のある人物だ。彼にとっては、メンバー全員が平等な立場で活動する、コレクティブというアイディアが、最も重要なようだ。こうした理由から、Gieglingが取材を受ける場合、特定のメンバーのみがフォーカスされるのではなく1つのまとまった意見として答えることが非常に重要だ、と彼は考えている。そして次の朝、コレクティブに対する見解についてメンバーそれぞれの声が衝突した際、そうしたKonstantinの考えは問題となることが浮き彫りになった。 筆者は翌朝、ライプツィヒでのコンサートに向かう電車の中で、再びKonstantinに会った。何気ない雑談の中で、一般的なフェミニズム、そしてエレクトロニックミュージックシーンにおける女性の存在に関する、思いがけない議論が生じた。多くのトップレーベル同様、Gieglingに関わる人物の中で女性の割合はゼロと言っていいほど少ない。いたとしても、それは裏側の存在だ。傍から見ても、同レーベルはフェミニストたちの間で揶揄される、いわゆるボーイズ・クラブというものを象徴している。それは、女性は立ち入り禁止とでも言わんばかりの、男性のみで構成されたグループを指す。しかし、概して左翼的なテクノシーンだけあって、ブース内における性の平等についての議論を続けたり、女性あるいはノンバイナリーDJたちをサポートする代わりに、Konstantinはこの問題について驚くほど強い口調でコメントした。彼は、現在女性DJたちばかりが大きな支持を受けているのは不公平だと見なしており、彼の私見によれば、女性たちはDJとして男性よりも劣っている場合が多いと言うのだ。そしてこのロジックによると、それ故女性がDJとして成功するのはずっと簡単だ、何故ならDJに興味のある数少ない女性は不相応に登用されるから、と彼は語った。 シーンに潜む、隠れた性差別に起因するそうした取り組みは、社会が変化する為には今すぐ必要だという事実について、彼は納得していないようだった。その代わり彼は、男性特有の力に対する“自然な”願望や、承認欲求などをまことしやかに引き合いに出しながら、自身の見解を弁明した。結果として、この男性優位のDJビジネスの中でキャリアに向かって努力する女性たちは、彼女たちの“女性的な素質”を失い、より“男性的”になるのだ。 このことを受け、筆者はDustinと、コレクティブのメンバーとしてツアーに参加した数少ない女性のうちの1人であるヴィジュアルアーティスト、Fraukeに話を聞いた。2人は筆者に対し、Konstantinの意見はコレクティブの中で知られていないわけではないが、ごく個人的なものだと断言した。レーベルの他のメンバーの考えとは全く関係なく、全員が(Konstantinの考えとは)自分を切り離しているという。「もちろん、コレクティブの中では皆それぞれ自分のことをやっているし、自分の考えを持ってます。でも私たちグループの中では基本的に、性差別は問題になっていません。ツアーが始まってから、私たちは皆仲良くやっています。私には兄弟はいませんが、いたらきっとこんな感じなんだろうなと思います」と、Fraukeはメンバー同士の関係について語ってくれた。「愛し合っていながらも、喧嘩をすることはありますから。」