DJ MIKUのファーストアルバム『Basic & Axis』が、オーストラリアのレーベルHypnotic Roomより5月25日に発売される。
1980年代初めに音楽活動をスタートしたDJ MIKUことMahiro Kazuは、DJとして国内外のクラブや野外イベント、フェスティバルでプレイしてきた傍ら、プロデューサーとしては1990年代から2010年代にかけてPickin'mushroom、Pussyfoot、WC recordings、blank records、Music mine、Hypnotic Roomといったレーベルから楽曲を発表してきた。1996年には、Hideo Kobayashi、DJ NatsuとのユニットLOTUS名義でのアルバム『Kasumi Exprience』を発表しているが、DJ MIKUソロ名義でのLPは今作が初となる。プレスリリースによると、『Basic & Axis』に収録される8曲は全て「最初からアルバムを制作するためにつくった」未発表曲であり、「ストーリー性や展開もアルバムとして通して聴けるように構成されている」とのこと。過去に彼がリリースしてきたDJユースなミニマルトラックやフロア向きのトラックと比べて、メロディックな楽曲が中心となっており、「現在のディープテクノに普遍的なクラブ・テクノサウンドの要素を絡めた本作は、その活動の遍歴を感じ取れる唯一無比の作品」に仕上がったという。『Basic & Axis』は5月25日にデジタルリリースされ、8月にはヴァイナルでのリリースも予定している。
以下は、アルバムに関するDJ MIKU本人のコメントだ。今回の作品は今までのDJ活動においてもそのコアな部分を濃縮して表現することと、自分の中の裏テーマ「Deep Pops」というDJを始めたころからのテーマを意識して作りました。「Deep Pops」とはポップではあるけど、深い楽曲?と言ったらいいんでしょうか?言葉では言い表せませんが、自分が最も影響を受けた80年代New Waveの楽曲に多くあったヘビーでディープな要素を自分なりに言い換えた言葉であります。そんな要素も感じ取っていただけたら幸いです。
また今回の制作期間は6か月。その間、全ての仕事をキャンセルし、音楽に集中できる環境において作りました。実際には14曲を作り、そのうちの8曲を厳選しました。楽曲制作からトラックダウン、マスタリングまで全てひとりで行ったため、当初予定より完成は遅れましたが、満を持してのリリースと言える作品だと思っております。」
尚、DJ MIKUは2011年より、野外パーティーGlobal Arkを仲間と共に主催している。アルバムリリース後の6月4日から、山梨県の玉川キャンプ村で開催される今年のイベントには、Eduardo de la Calle、Nax_Acid、DJ Ageishi、DJ Kenseiといったアクトが出演する。イベントの前売りチケットは、現在RAにて販売中。
アルバムは、現在レーベルのBandcampページにて試聴可能。
Tracklist
01. BugHype
02. Junk Sword
03. Flying Ringo
04. Undercover of Detroit Darkness
05. Acid Line
06. Stride Ahead
07. Swan in the Lake
08. Golden Bough
『Basic & Axis』は、Hypnotic Roomより2016年5月25日の発売。