Beatportが、近年ローンチしたストリーミング及びニュースサービスを廃止し、デジタルダウンロードサイトとしての運営のみにフォーカスしていくことを明らかにした。
今年3月、Beatportを所有しながら破産申請したEDM持株会社のSFX Entertainment社は、コロラド拠点のBeatport社を公売にかけると発表した。その公売は5月3日に開催予定だったが、延期されたようだ。昨日オフィシャルサイトに掲載された報告文によると、公売は「現時点では中止予定」だという。
また、同社は楽曲ストリーミングサービス、モバイルアプリ、イベントセクション、そしてライブストリーミングサービスを今週末までに廃止することも発表している。3年前にBeatportが買収された時、我々のヴィジョンの一部にはDJ向けの広範のデジタルプラットフォームを創り、あらゆるエレクトロニックミュージックファンを引き込むことがありました。オリジナルのBeatport StoreとBeatportブランドは、このヴィジョンの礎となり、その上で我々は楽曲ストリーミングサービス、モバイルアプリ、動画のライブストリーミングプラットフォームを追加し、ニュースやメディア機能をリローンチ致しました。
しかし、そうして手を広げることによって、我々の第一のお客様であるDJコミュニティに最高のサービスと機能を提供するという本来の目的を見失ってしまっていたことに気がつきました。そして、世に溢れているストリーミングサービスではなく、我々のビジネス、そしてお客様にとって1番大事なことに投資しようと決めたのです。
そして我々は、ストリーミングサービス、モバイルアプリ、Beatport News、動画ライブストリーミングプラットフォーム、そしてイベントセクションを、2016年5月13日をもって廃止することに決定しました。また、Beatportの今後の在り方を検討する一方で、開催が予定されていた競売は現時点では中止する予定となっています。
この企業再編によって何人の職員が解雇されるのかは不明だが、RAでは現在、Beatport側からのコメントを求めている。